若山牧水の句、ラジオで聞いた、
昨日朝、会社に行く前、ラジオから流れて来た若山牧水の句に心が動いた。
幾山河 越え去りゆかば 寂しさの はてなむ国ぞ 今日も旅行く。
白鳥は、哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まず ただよふ。
海底に 眼のなき魚の棲むと云う 眼の無き魚の恋しかりけり。
私が、大学卒業後 初めての赴任地の新潟は、誰ひとり知り合いもいない土地だった。
九州の大牟田から届いた母からのハガキに、「幾山河に、隔てられても、、、」と書いてあった。尋常小学校しか出ていなかった母は、若い頃から、文学少女だったと聞いた。