孤高の画家、高島野十郎の生涯、
ロウソクの炎の絵を、生涯、沢山描いた孤高の画家、高島野十郎は、福岡県、久留米の出身。
約20年前に知った。
その高島野十郎が、高校の私の同級生の遠縁に当たる人だったことを知り、その同級生の従姉妹の方が、35年にわたる取材を経て、最近、「高島野十郎を追って」と云う本を出された。
早速、送って貰き、ときめいて、一気に読んだ。
精緻に描くことは、慈悲、神に通じると云う想い。
彼の非凡な人生の概要を、その本を読んで知った。
彼の想いをなぞり、彼の美学に共鳴する想いを辿り味わった。
彼は、禅に傾倒していたと云う。
彼の絵には、人間として、真理へもがく姿と同時に、安らぎがある。
生身の弱い人間と、道元禅師が同居している。
そこに、私が観る「盛大な人生」がある。