磯貝十郎左衛門正久,行年25才,赤穂浪士,
私が泉岳寺で買った四十七士のカードを、一人づつ長い名前を覚えていきたいと想い、今朝は、磯貝十郎左衛門正久のカードを読んだ。
名前をフルに読み上げるだけでも、講談になる。南部坂雪の別れのシーン。
磯貝十郎左衛門正久は、討ち入りの当時、病床の母を抱えていたと云う。浅野内匠頭が遺言を託したのが、彼と片岡源五右衛門高房。
彼は討ち入りの時、琴の爪を袱紗に包み懐中に携えていた優美な若侍であったと云う。
磯貝十郎左衛門正久、つぶやくだけで、私の父や祖父と会話しているような気持ちになる。