出光興産株式公開のエピソード、日経、
今朝の日経新聞の、「私の履歴書」は、出光興産の元社長・天坊昭彦さんの17回目の記事であった。
出光興産はバブル期のあと有利負債がが巨額になり、倒産の危機にあった。その時の経理部長が天坊さん。
当時の出光内部では、「株式公開は堕落」であり上場に付いての論議は社内ではタブー視されていたと云う。
もし資金調達が出来ず経営破綻すれば、出光の理念を実践する場がなくなり、社会にも迷惑をかける。
当時の会長、出光昭介氏は、ずっと反対だったが、本気で上場をやめさせたいなら、天坊さんを経理部長から外すこともできたと、天坊さんは書いている。(ちょっとジーンと来るシーン)
天坊さんは、私の日石時代の先輩(故人)が1990年頃、ロンドン支店長時代に、同じロンドンで仲がよかったと聞いていた。
出光の歴史を作った天坊さんの回想録に、その舞台裏を知り、大きな仕事をされたなぁと想う。