腸内細菌のバランス、
- 今月は、腸内細菌について学んだ、精神も肥満も、腸内細菌次第と云うのが面白い。
― 「うつも肥満も腸内細菌に訊け」小澤祥司著(岩波科学ライブラリー)から抜粋-
1、 人間の小腸と大腸の長さは合わせると、7.5~9mもある。 伸ばして広げた表面積は、平均32m2、 畳20畳ほどに相当する。
2、 人間の基礎代謝の内、肝臓の占める割合は27%ほどもあり、最も大きい。次に,脳で20~25%、 筋肉が18%、 腎臓が10%、心臓が7%、消化管など臓器・器官が19%と云う内訳だと云う。
3、 ストレスと腸とセロトニン、
「幸せホルモン」として知られる神経伝達物質、「セロトニン」の95%は腸に存在する。
セロトニンの産生や代謝に腸内細菌が深く関与している。
4、 ファーストフードは何故悪いか?
ファーストフードのセットメニューには、高脂質、高塩分、高カロリーで、原料は精製された小麦粉、精製肉、ポテトと油脂、食塩、精製糖が中心。 バランスのよい食事とはほど遠い。
腸内細菌(人体には100兆~1000兆個の腸内細菌があると云われる) と云う多種多様な細菌が利用できる食物成分は少しづつ異なっている。
ファーストフードのような脂肪ばかり食べてると、脂肪を主栄養とする細菌だけ勢いついて、食物繊維を分解する細菌は肩身が狭くなる。
脂肪を分解する胆汁の分泌が増え。アルカリ性である胆汁に耐性を持つ細菌が増えてしまうと云う。
肉や脂肪過多の食事傾向は、特定の腸内細菌に偏り、細菌の多様性が失われ、肥満を招く。
以上