別れの辛さを紛らわせる「いないいないバー」
今回の帰省で、郷里の病院に入院中の異母兄弟の姉(80代)を見舞った時、身体の自由がきかなくなっていて、「きつか」「きつか」(辛い)と云っていた。
2日連続で病院に通ったが、別れぎわには、手をぎゅっと握って、行くなとせがんた。私はベッドそばに座って、ちっちゃい子をあやすような会話をしたり表情をした。姉も気を紛らわせて、笑顔を見せた。
私が子供の頃と逆転。
急に、姉は、私にハグしてと云って、私を困らせた。
昨日、夕方、横浜へ帰る時、寂しがる姉の手を握って、またねとバイバイの挨拶。姉の気持ちを推し量って、私は2回、すぐベッドそばに舞い戻って姉を驚かせた。まるで、別れの辛さを紛らわせる「いないいないバー」
病院を出てしまうまで、私は涙を堪えていた。
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