泣いてお母さんについて歩く女の子の姿に、
昨日、東京で船会社のレセプションに出た後の帰り、夜9時くらいに駅から自宅へ帰る途中、声をあげて泣きながらお母さんについて歩く3才くらいの女の子を見た。近づいて来るお母さんの表情は、女の子を突き放したような無視して、大人が普通に歩くスピードで歩いていた。
泣いてる女の子は、お母さんの歩くスピードに合わせるのに時折走るように、小さな足を小刻みにバタバタ動かして、お母さんを追って歩いていた。
私は、すれ違った後も、その母と子の姿を、振り返って、暫くのその後ろ姿を眺めた。私は、その女の子が哀れで、その心細さと恐いほどの悲しみが伝わり、私も、その突然襲って来た悲しみに当惑した。
その女の子は、今日は冷たく無視する母親の元で、泣き疲れて寝るのだろうと想うと、耐えられない気持ちになり、私は神に祈った。暗い夜道で、合掌して神に祈った。
お母さんが、優しくなるように、女の子に平穏が来るように。
時にジャングルの中に放り出されたような、心細い人生の場面を想った。
私に不図、人生の深い哀しみを想い出させ、祈ることしかない人生を想った。
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