礼儀と暴力、相撲道と職務放棄、
日馬富士の貴の岩暴行事件は、考える材料を提供してくれている。
日馬富士は礼儀を重んじる過激さからルール違反の暴力に及んだ。
貴の花親方は、日頃の相撲道(真剣勝負)が薄れて行く危機感を、この機会に爆発させて、ルール違反の職務放棄をした。
礼儀を重んじることにおいては、余り議論の余地はない。相撲道(プロレスのような興行ではない)についても、たいていの人はその伝統を重んじている。
日馬富士は、礼儀を重んじることを訴える手段を間違えた。貴の花親方は、相撲道を訴えるなら、職務放棄しては、手段を間違えた。社会や組織は、職務放棄しては成り立たない。
日馬富士も礼儀を重んじる熱情派(過激派)だったと想う。
貴の花親方も相撲道(真剣勝負)を重んじる過激派(熱情派)だったと想う。
今でも、自分は正義だと主張すれば、するほど、人心は離れて行く。息苦しいほどの過激な価値観は、人に安らぎをもたらさない。過激は過激な反発を生む。
そんなことを、感じながら2017年の年の瀬。
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