現場の先輩を囲む会、
私が石油会社の根岸の製油所で働いていた若い時、職場に大教育係の先輩がいた。毎年配属されて来る大卒の新入社員を製油所で長年異動せずに、先輩社員として教育する立場だった。
高校を出て会社に入り、夜間で大学を卒業した、たたき上げの実力ある先輩社員だった。毎年配属されて来る慶応や早稲田、東大や京大卒の新入社員が現場の製油所の輸入係に配属され、輸入業務を学んだ。
私は、新潟の製油所の勤労課と云うエリートコースが肌に合わず、新入社員の3年の後、この先輩の元に転勤して来た。会社が、俄然と楽しくなって、輸入船の船上の打ち合わせや輸入税関手続き、酒も先輩とよく飲み、はちゃめちゃの時もあったが、楽しい現場時代たった。
先輩は、飲むと学歴コンプレックスが爆発、大卒の後輩達に、「バシッとやれ」と背中を叩いた。先輩は、朝は、ピシッと出勤し、夜は、いつも酒でよれよれになって帰った。電車で世田谷まで帰るのが危なくて、一緒に飲んだ後輩の我々がタクシーで家まで送って泊まったり、奥さんは、できた人で、翌朝の朝食も食べさせてもらって会社へ行った。
そんな先輩を、歴代の後輩達で同窓会をやろうと私が先月呼びかけて集まった有志が10人、昨日は、横浜みなとみらいで盛り上がった。
私にとって、会社の歴代の社長達よりも、この先輩を尊敬し、偉いと想う。酒を飲むと、憎めない可愛いらしさが、人間力だった。今でも同じ気持ちで、先輩の生徒達は飲んだ。
昨日は、奥さんも招待し、安心して先輩を見送った。最高の根岸製油所○○先輩スクールOB会だった。
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