樹齢1000年でも、寿命は1年?
今月は、面白い本を読んだ。樹木のこと、そして、人間の新陳代謝のこと、自然の不思議を想う。
―「アンチエイジング読本」(石井直明著)東海大学出版部 から抜粋 -
1、樹齢は1000年でも、寿命は1年。
「樹皮の内側には「形成層」と云う部分があり、形成層で細胞分裂を起こしながら、内側に木質部を、外側に樹皮を生産して行く。木質部が年齢を刻みながら、樹木を太くして行きます。樹皮は外側からはがれ落ちて行きます。樹木で活発に細胞増殖活動しているのは、形成層の部分。 木質部も樹皮の多くは、およそ1年で死んでしまいます。
樹齢何百年と云う木も、細胞のレベルで見れば、寿命は1年です。 」 とのこと。
2、 90年生きた人でも、それぞれの細胞には寿命がある。
樹木は、年を経ることに、多くは、どんどん太くなり、大木になりますが、これは例えて云えば、「垢(アカ)」 がそのまま、身体一体となっている様なもの。 もし人間が、すべての死んだ細胞を身につけたままでいると、体重は10トンにもなると云われています。
3、 老化と病気の定義は?
細胞の機能低下と云う点では、老化と病気は同じ。
アンチエイジングとは病気を防ぐ努力のこと。
4、 「元気」とは、「健康」とは?
「元気」とは、「気力に溢れ、疲れが翌日に残らず、体調がよいこと。」
「健康」とは、「健康診断がオールA の人」、肥満でも高脂血症でも、高血圧でもない様な異常が認められない人。
健康でなくても、元気な人は多い。ポンコツ車で、エンジン全開で走っている様なもの。
大切なのは、少しでも、健康で、元気な身体を目指すこと。
5、 食事と運動で10才若返る。
運動しなければ、筋肉が衰退し、運動しすぎれば、筋肉・骨格を痛める。
栄養摂取少ないと、代謝ができなくなる。食べすぎれば生活習慣病。
酒は百薬の長、飲みすぎれば肝臓や脳に障害が起こる。
→ すべてはバランス。 以上
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