帆船・日本丸で6ヶ月間の航海訓練の話、
昨日の夜は、帆船・日本丸で船長を務めた高校の同級生と、日本丸の夜景を見ながらビールを飲んだ。
私も石油のタンカーに関わる仕事をしてきたこともあり、船乗りの友人知人は多く、私自身も鹿児島からインドネシアまでのタンカー乗船体験もあるので、船の世界は大好きである。
彼は120名の商船大学の訓練生を乗せ、乗組員を加え約170名で、6ヶ月間の訓練航海をした体験を語ってくれた。時速は約10キロ(6ノット)くらいとでアメリカ西海岸を往復したと云う。
台風は北半球では左回り、台風の風は、中心に巻き込まれて行く風。
彼自身は、豪華客船などには乗りたくはないと云う。自身が船長で教官だと、他の船長の操船が気になってしまうからと笑う。
一時は5万人いた日本人の外航船員は、コスト削減で、2000人にまで激減し、国の政策の貧困と、外航船員達の恨み節が聞こえるように振り返る。大学入試の専門誌・蛍雪時代にあった東京商船大学や神戸商船大学は今は無い。
日本丸は、氷川丸と同じ87年の船齢だと云う。
山下公園の氷川丸、みなとみらいの日本丸、横須賀には戦艦三笠、私は、それらの船の航海をした時の海の景色を想うと、ロマンを感じる。
日本丸の夜景を見ながら、船長と、静かに海を語るひとときも、思いがけない旅心に浸れた。
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