肥後の平山温泉、父が好きだった温泉、
故郷大牟田は福岡と熊本の県ざかいにある。父から平山温泉、平山温泉と何度も聞いていたが、昨日、初めて、内陸の田舎の温泉、平山温泉を訪ねた。
大牟田駅からバスを乗り継いで、約1時間半かかり、隣の山鹿温泉までやっと着いたのが19時くらい、それでも最終バスだったことを行ってみて初めて知り、胸をなで下ろした。それでも、山鹿温泉から平山温泉まではタクシーで1530円の距離であった。
故郷大牟田から近くとは云え、かなりの不便な山の中の田舎の小さな温泉だった。温泉地とは云え、店は一軒もなく、小さな温泉旅館がいくつかあるだけの湯治場だった。
山里や畑の風景を見ながら、父が好きだった光景なのだろうと想った。父とは、親密に話したことはなかったが、私は父と一緒にいるような気分だった。
途中の南関は、北原白秋の母親の里で、白秋が生まれた場所。山鹿は、西南の役の時、田原坂に並ぶ激戦地であった。
故郷大牟田のそばなのに、初めて訪れる父のゆかりの地だった。
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