考え抜いた幸せか?、既製品の幸せか?
今月の雑誌プレジデントに哲学が特集され、私はソクラテスの「成功」とは何か?と云う檄に強い共感を覚えた。
成功したい出世したいと想うのは、他人から植えつけられた思い込みの価値観で生きていることだ、無知から来ているのだと檄を飛ばしている。
ソクラテスは大勢の人々の成功や幸せについて対話を重ねる中で、人々が自分たちの言葉に矛盾する点があることに気付き、自分たちが大切だと考えていたことが根拠のない思い込みだったことを気付かせる。
幸せや安らぎ成功が、まだるっこしい出世や金や形などと関わりない身近なところにある気付きをもたらしてくれる。
私は成功について知っている、幸せについて知っていると云う自分の思い込みをまず疑えと、ソクラテスは云っている。既製品の成功や幸せに縛られた世間にかき乱され翻弄されて生きる既製品的な人生の空しさに警鐘を鳴らしている。
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