知的能力、経済的価値の牙、
相模原事件、障害者を襲った大量殺人の持つ警鐘を想う。
自ら視覚聴覚の障害を持った東大の福島教授のインタビュー記事を読んだ。
障害者への差別は、社会的に要求される生産能力(知的能力)の低さに対する差別です。生産能力とは、記憶力、情報処理力、コミュニケーション力などに代表される知的諸能力に基礎をおいています。
生産能力で人間の価値の優劣を決めてしまう風潮。
人間の命より経済的価値を優先させる考え方の存在。
福島教授の記事の後、たまたま、別の新聞で介護の記事を読んだ。
春にはクズの芽、ヨモギなど山菜を摘み、秋には色とりどりの葉を拾い集める。小さな野の花を見つけ幸せそうに笑う母を見ていると、全てが感動に変わりましたと書いてあった。
経済的価値と、真っ向から対立する価値観を共に持つ力が、人を成熟させると想う。
経済的価値観に覆われて行くことの殺伐とした冷たさ、息苦しさ、辛さを想う。
不図、野の花が教えてくれている。
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