写実は慈悲、高島野十郎、
一昨日、九州・大牟田から横浜へ帰りの日、途中、船小屋の九州芸文館で開催中の高島野十郎展を訪れた。
亡くなるまでは有名になることはなかった高島野十郎。
画壇に属しなかった孤高の画家、彼がお世話になった人達にお礼にあげていた絵の数々、蝋燭の絵も40点飾られていた。
彼が東大農学部・水産学科時代に描いた魚の解剖図の細かさは彼の才能の際立ちを想わせる。
全ての絵が、描いている対象と一体化してしまっているような気持ちにさせてくれる。
彼の絵はを見ていると、写実は慈悲ですと云う言葉が、一番ぴったりと感じる。対象に宿る仏性を描いているように感じる。
高島野十郎展とたまたま出会えた縁に感謝した。
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