長崎から大牟田へ、人生の旅、
今回の旅は長崎から大牟田へ行き、1ヵ月前に施設に入った姉の様子を見る旅でもあった。
長崎から大牟田への列車の旅も、諫早湾を車窓に見ながらの懐かしい旅だった。
夕方、施設に着くと丁度、姉はデイケアから車で送って貰って、優しい職員の人に車椅子を押してもらい部屋へ帰るところだった。
つい2ヶ月前に年末に会ったばかりの姉は、独り暮らしの時より表情が明るくなっていてホッとした。
私の帰省の度に、母親のように私に世話をやいてくれていた姉も82才、身体が思うように動かなくなって自ら施設に入ることを決断した。
離婚して40年、私が帰省の度に、子供達と会いたい会いたいと云っていた姉に、今回、長崎を旅して、次男の経営する居酒屋をフラリと訪ねて来たことを報告すると真剣な表情に変わった。
元気に、立派に、店を24年も経営して、店も繁盛していたことを伝えると、「良かったぁー」と涙ぐみ、とても安堵して安らいだ笑顔になった。
よく追い返されなかったねと私を気遣ってくれた。
姉の安堵した笑顔が、嬉しくて、嬉しくて、大牟田の街が輝いて見えた。
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