最高のたくあんの味、1946年夏、舞鶴、
先日の故郷へ帰省の時、子供時代に、兄のように親しかった従兄弟の家も訪ねた。
自衛隊を退役しても、その礼儀正しさ、また子供時代から感じた誠実さ、優しいお兄ちゃん振りは変わらない。
満州から引き揚げて来た時は4才で舞鶴に着いた時の記憶を私に話てくれた。
舞鶴の港には沢山のおにぎりが売られていたが、親が金が無かったのだろう、食べることができなかった。その時、私を見かねて一切れのたくあんをくれた人がいた。
その時の、たくあんの美味しかったこと、人生で一番美味しかった、世界で一番美味しかったと振り返って話してくれた。
地獄に行かなけれは、自分が今、涅槃にいることに気づかない。
川にあって水を売る喩えを想い出す。
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