無一物を説きながら、姉の引っ越しの日、
九州で独り暮らしの異母兄弟の姉が、今日、アパートから施設に移る。弟夫婦が世話をしてくれて、無事順調に引っ越しが出来ることとなった。
数日前、引っ越し準備でパニックになりそうな姉に、電話で、全部捨てて行く気持ちで準備すればよいとアドバイスした。
無一物で生きることの素晴らしさは、禅で学び、いつも憧れる境地。
姉に、無一物の素晴らしさを説きながら、私は、私の持ち物の数々を想い起こした。
いざとなれば、しなければならない無一物の覚悟。
無一物になればこそ見えて来る世界がある。無一物にならなければ見えて来ない素晴らしい安らぎの世界がある。
「無一物、無尽蔵」を想う。
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