満州・通化事件を追って、
昨日、同郷の有志忘年会で、想いがけず一冊の本を戴いた。
お父様を満州・通化事件で亡くされた娘さんが半世紀をかけて父の死の真相を辿る本で、北九州市自分史賞を受賞された作品だった。
敗戦の混乱期・昭和21年2月3日に満州・通化で起きた日本人の共産軍に対する叛乱事件の真相を私は、初めて身じかに感じることが出来た。
戦争の悲惨さ、当時の満州の状況や、家族への深い想いが、まざまさと迫って来る作品に私は、涙を堪えながら一気に読み進んだ。
作者は語りべの活動もされ、九州・小郡で自宅を図書館として解放され「くまさん文庫」として、社会に平和のメッセージを伝えてらっしゃると云う。
私も、このような縁に、また満州が近づいて来て、父や母と再会しているような気持ちになった。
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