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November 03, 2015

読み返す度に涙、父と娘の今生の別れのシーン、1945年満州、

他界した父が遺した満州脱出記を最近また読み返す。

満州では、終戦後、多くの日本人成人男性は投獄の危険から、家族と別れ、満州人に変装しながら逃げなければならなかった。

家に、妻と娘3人を残し、逃げなければならなかった父の家族との今生の別れのシーンが刻明に描かれている。長女の当時11才の姉に「お母さんの言いつけをよく聞いて、妹二人を可愛がり仲良くして、偉い人間になるのだよ、、、」

家を出た父を11才だった姉が追いかけ、人の背丈ほどもあるこうりゃんの畑で、おろおろと泣きながら、「お父さん、この野花は、私達4人と想って下さい。これがお母さん、これが私、、、」


父は、その時の野花を押し花にして一生の想い出として遺した。

そのシーンに立ち会ってくれた近所に住む当時15才だった少年が、今85才で兵庫県に住んでおられることを知った。

今度11月中旬に地元出身の同窓会で神戸に行く時、その方と初めてお会いする縁にも巡り会えた。

父が遺した満州脱出記が、今も私を、人生の感動に泣かせる。


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