自力門、他力門、
禅は自力門、難行道と云われる。ひたすら坐り、エゴを消して行く道。
これでもか、これでもかと、百尺竿頭さらに一歩、と云う厳しさ。梯子の頂点の更に上へ登れと云う。
掴まった木の枝から最後の手さえ離せと叱咤激励される。
一方、他力門は、人格神(阿弥陀様、イエス様など)を心に抱いて祈りを深めて行く道。
修行の真髄、エゴを捨てて行く道には、入り口は、自分の外に人格神を描く道が一番好いと住職は云う。
ただ、他力門は、入り口は優しいが、最後にその人格神を捨てる時を乗り越える時が苦しいと云う。その時こそ、禅が、神を捨てさせてくれて、人格神が私自身と合一する。波が大海であったと気づかせてくれる。
他力と自力は、対立するものではなかった気づき。親鸞上人と道元禅師が微笑み合う。
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