「白洲次郎と云う生き方」、宝島社
先日、書店でちらっと見て、すぐ買いたくなった雑誌には、白洲次郎の生き方が特集されていた。
戦後、吉田茂の側近として、日米講和条約締結に辣腕を奮って、その後、さらりと政治の表舞台から去った男の美学。
「役得でなく、役損だ」と偉くなる人を、戒めた言葉が、素晴らしいと想った。
「金を儲けるのは、一代でできる。 金を失うのも一代でできる。 だけど、金の使い方を覚えるのは三代かかる」とは、お金に振り回されない、確固たる価値観のある生き方、品格を感じた。
白州次郎・正子夫妻が住んだ町田の武相荘に、今年始めに訪れた。白州次郎が眺めた庭や、過ごした書斎など、彼の空気を感じた。
白州次郎と云う生き方は、確かに、人生は芸術と想わせる。
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