激情災害、7月5日・大分の夫婦喧嘩火災事件に想う、
毎週広島から大分に帰る単身赴任の夫が、広島に帰る日曜日の夜、妻との些細な口論から、自宅に火をつけ、子供4人が亡くなった事件に衝撃を受けた。
突然の激情の爆発災害。 人は誰しも、激昂したくなる時を体験するが、大きな事件・災害にならなかったことは幸いなことと想う。
私も、若い頃、夫婦喧嘩で、そばにあったビデオ映写機を床に放り投げ壊したことを想い出す。 そのとき、幼かった娘は、壊れた映写機の入れ物を抱いて自分のベッドにもぐり泣いていたことも想い出す。 今もその時の様子を想い出して、とても哀しくて、娘の心を痛めたことを想い出す。 夫婦の会話は些細なことだった。 ちょうどその時、両方の感情がエスカレートしてしまったのだ。
人は、"自分が客"と想った時、人間関係は崩れる。
その時の私達夫婦は、"客と"客"の正面衝突、最悪の人間関係が勃発したのだ。そして、人間関係は崩壊した。
住職の師匠の原田堪玄老師が、「私は椅子になります」と云う誓願(発心)を立てられた話に感動し、私は、いつも人生の指針を戴いている。
"自分は永遠に、ただ奉仕する人"、"座ってもらう椅子"、"決して客(ゲスト)にはならない"と云う誓願は、仏性の光だと想う。
それがあったら、激情の爆発など、激昂など、起こりようもない。
今の私の、人生の指針は、「私は、椅子になります」。
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