安房の海、かにた村、
昨日は、安房自然村の能忍寺に、住職を訪ねた。
寺に来ていた人が、館山の、かにた村って知ってますか?と云う会話をしていて、私は、部落のことかと感じたら、私が今まで全く知らなかった世界の話であった。
全国の薄幸の女性達が世間から離れた山里にひっそりと暮らすコロニーのことであった。
昭和30年(1965)、売春防止法が制定された頃、ある牧師の提唱で、館山の旧海軍の砲台跡の敷地の山里に長期婦人保護収容施設が創られ、今でも常時80人くらいの女性達がひっそりと自給自足の生活をしているのだと云う。
昨日、寺に来る前、たまたま、館山駅のそばの海岸で暫く海を見ていた。
館山駅から寺のある布良に来る途中の山里に、かにた村はあると云う。
今朝は、寺で雨音を聴きなら、かにた村のことを知った縁を想う。