寂しくないピリオド、前後裁断、
ある友人の手記に、亡くなったお母さんへの想いか、ピリオドも句読点さえも無い、完結しない想いが綴ってあった。
人生で、共に街道を歩いた人でさえも、いつの間にか、尻切れトンボのように消えて行く。日常に埋もれて行く今生の別れ。
そこに、素晴らしい光が差し込む光景を見せてくれたのが、禅。前後裁断。生と死の同居、破壊と誕生の同居。
全ては、その一瞬一瞬で完結している。無常とは、一瞬一瞬の完結。そこにこそ無我が宿り、永遠の安らぎをもたらす。
無常とは、無我とは、寂しくないピリオドのこと。
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