満州、戦後70周年写真集、母の住んだハルピンの風景、
最近、宝島社から、戦後70周年記念写真集"満州"が出版され、私は、すぐ購入し、満州の昔の風景を、深く味わいながら見た。
亡くなった母が、長崎の田舎から、19才で家出し、飛びだして行った満州。 駆け落ちに失敗して、傷心で、着いた遠い異国の地、満州の風景が、私の前に蘇る。
釜山から列車で二昼夜半かけてハルピンに着いたと云う。
ロシアが築き、日本が引き継いだ国際都市、哈爾濱(ハルピン)。 松花江、ソフィスカヤ大聖堂、キタイスカヤ街、満人の商店区・正陽大街、 大連・ハルピン間を走った特急あじあ号。
当時の風景、人々の表情、全てが、母が見た光景だと想い、感慨無量であった。
母から聴いていたハルピンの様子とダブらせる。
大きな川(松花江)が流れ、街にダンスホールもあり、綺麗な街だったと云う。
そして、一転しての終戦後の悲劇。
写真集を開くと、母と一緒にいることと同じ。
凝視するように眺める昔のハルピンの光景。 母が見た新天地の光景。
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