森鴎外・山椒大夫、島崎藤村・破戒
昨日は、新百合ヶ丘のアートセンターに、一人芝居・山椒大夫を見に出掛けた。
ところが、開演の1時間前に着き、会場で待つロビーの同じフロアに映画館もあり、何と長年念願の見たかった映画、「橋の無い川」(1992年)が、同じ時間帯に上映されることを知った。
数分悩んだ末に、「橋の無い川」の映画を選び、高校時代に読んだ島崎藤村の破戒の丑松の世界に入りたくなった。
1922年、水平社は生まれたと云う。300万人の被差別部落の人達の人権復権の苦難の歴史に、思いを馳せた。
山椒大夫は、親子の悲しい物語、破戒は、生まれながらに背負った悲しみの物語。
私の母は文学好きで、私が子供の頃、山椒大夫の話や、藤村の破戒の話をしてくれた。
昨日は、そんな母の文学を想い出す日だった。今も受け取る母からのメッセージ。