桜の頃、全ては西方浄土
昨日も東京は、ピンクの桜に包囲された街だった。そんな日に、会社の人が帰りがけに、私に、これ誰の句かわかりますかと云って紹介してくれた。
なにごとの、おはしますをば、しらねども、かたじけなさに、なみだこぼるる。
1140年に出家した西行が、伊勢神宮に初めて参拝した時の感動を詠った句であった。
西行は、極楽浄土が西方にあることから、西行と名を付けたと云う。
お守りは、ただ有り難いもの。中味が何かは、どちらでもよいと、その句を紹介してくれた人は言った。
そして、この世は、お守りのようなもの、中味がどうだとか、どちらでもよい。お守りは、ただ有り難いのだと私は、想った。