長崎、ハルピン、長野、母の足跡
先週金曜日昼休み、私は、会社近くの長崎ちゃんぽんの店に入った。
長崎の響きは、いつも私の心を安らがせてくれる。
長崎・京泊りは、遠藤周作・記念館のある外海町に近い場所、隠れキリシタンゆかりの地。段々畑と広大な海。
旧満州・ハルピンは母が、長崎の家を、若くして飛びだし、辿りついて暮らした場所。 街には母が云っていた美しい松花江が流れる。 松花江は満州語で「スンガリ・ウラー」と呼ばれ、「天の川」の意味だと知った。
長野・伊那郡・平谷村は、母が死別した前夫の故郷だった。 川がせせらぎ、木曽にも近い山合いの田舎だった。
長崎・ハルピン・長野、私には、全てが、安らぐ場所。
いつでも、その情景を心の中に描き出せる場所になった。