生老病死への気付き、サクラ咲く頃に、
生きる苦しみの正体は、自他が切り離されていることに気付いた。
老いる苦しみは、恐がらなくて好いと四季が優しく教えてくれる。老いには、次の誕生への気配がある。遭えなくなった人との再会の気配がある。老いには、性別を越えた、神に近付いた人間の色気がある。
病む苦しみは、今まで不自然に生きて来たことへの懺悔と、今残っている命、身体への感謝を惹き起こす。そして、自他が一体ならば、病に口惜しさはない。宇宙から眺めているから。
死の苦しみの正体は、自他が切り離されていることに気付いた。
"自他一如"、"自他不二"、は宇宙そのもの。真理、仏性、神、自ら光を放つもの。
どんな人生にも繰り返す生老病死、サクラの花のように繰り返す。