二十四節句、七十二候、
"二十四節句"とは、太陽の運行をもとに、1年を24に分けた季節の指標と云うことを知った。農作業や行事のもとになったと云う。
そして"七十二候"とは、その"二十四節句"を更に5日毎に分けた、云わば季節の告知板、昔の人々が、細やかに自然の変化を感じながら、皆で共有しながら暮らしていたことが感じられる。
2月4日~18日はもう立春、春一番は、立春以降に吹く強い南風のこと。八十八夜や、二百十日は、立春から数えて暦に書いて、農作業の目安とされたと云う。
七十二候では、まず、東から暖かい風が氷を溶かし(東風解氷)、ホーホケキョーの声(鶯の初音)、川の魚が割れた氷の下の清流から飛び出す(魚上氷)と記されている。
伊豆では、まだ下田・爪木崎の300万本の清楚な水仙が揺れている頃、次は2月中旬、湯河原の相模湾に迫る幕山の斜面を覆い尽くす4000本の、薄紅と白の梅林。そして、次は2月下旬、河津川沿いに4キロにも亘る早咲きの桜並木の候。
もう私には、伊豆の2月の美しさが、十分に眼前に迫って感じることが出来る。