日本書記の海柘榴市(つばいち)の祭りが始まる頃 、奈良・三輪の初市、
日本最古の市場・海柘榴市(つばいち)の模様は、日本書記(720年、古代の歴史書)にも出て来ると云う。
江戸時代までは、全国から一流の商人達が詰めかけ、前夜から篝火を炊いて、市を立て、神託によって諸物価を定め、2月6日(旧正月の6日)未明に初市祭を行って、結果を全国に配布したと云う。今でもこの時に、この年の三輪ソーメンの価格が決められると、恵比寿神社の境内の説明に書かれていた。
毎年、2月5日~7日には、恵比寿神社の境内・参道には、露店が立ち並び、7日の後宴祭には、神楽舞・献湯・御供撒きなども行われると云う。
三輪は、住職が育った故郷で、恵比寿神社の境内の縁の下は、住職が子供の頃、修行の真似事をした場所。そして、2月6日初市祭の日は、何と、住職の誕生日でもある。そして、また、私の母の誕生日でもある。
恵比寿神社では、6月30日と12月31日、日々の生活で知らずの内に犯してしまった罪や穢れを祓い除ける神事(茅輪くぐり)も行われる。三輪にある"万直し旅館"の"万"とは、運命とか縁と云う意味と聞いた。
私は、この2年で、もう3回も訪れた三輪。三輪の初市の賑わいの模様も、古代の海柘榴市(つばいち)の模様も、想い浮かべることができる。
人生も"万直し"、そして今日からお祭りが始まる。