虫の音の音楽性、
昨日、原宿の音楽サロンのミュージック・パーテイーに初めて行ってみて、クラシック音楽に心地よい別世界を感じた。
ショパン、ヴェートーベン、モーツアルトを演奏する人、オペラのヴェルデイーの椿姫を歌う人、宝塚のような"すみれの花咲く頃""蘇州夜曲"を歌う人など、参加者(約40人)が、自分の演奏を披露する集まりだった。
私をこの会に紹介して下さった方は、元官僚の方で、まことに多才な方で、同じ異業種交流会で、私に歴史の解釈の面白さなど、強烈に学ぶ刺激を与えて貰った人。
その人は、この会で、"ミュージカル漫談"と謙遜されながら、"虫の音と音楽"に関する体験談を話して下さった。
外国人の中には、虫の音を全く雑音ととらえて無視し、鑑賞などされない人が多いが、ラフカデイオ・ハーンは、何と20種類のコオロギの音を聴きわけて楽しんでいたと云う話が印象に残った。
心の受信機は、自然を見詰める心が、何かのきっかけで、醸成されて行くのだと想う。
コオロギの音を細かく聴き分けるには、かなり、自然の中に溶け込んで、消えてしまうような、安らぎがなければ、出来ることではないと想った。
虫たちのオーケストラの存在に、改めて気付いたことは、何とも云えない歓びでもあった。