振りかえれば"旅人"、
私は、前の会社を辞める頃から、一人旅の魅力に取り付かれた。寧ろ、旅の魅力に取り付かれたからこそ、会社を辞めたくなったとも云える。
こんなに色んな、自然界の圧倒的に美しい世界があるのに、それまでに気付いていなかったことを恥じた。前の人生には終止符を打ち、もう一つの、人生が始まったように思う。会社ドップリだったサラリーマンが、名利に翻弄されていた会社員が、すっかり価値観も変ってしまった。
四六時中、まるで機械の様に生きて、機械のような仕事をして、そんな人生は早く、見直さなければ、私の人生は悔いだらけで、収まりがつかないと思った。そして、10年以上前に、前の会社を辞めてからは、新たな旅の感動に包まれた人生に変った。
色々、行ったことのない場所への旅が始まった。両親ゆかりの旧満洲、憧れのニュージランド、未知の国・エストニアなど。前の会社を約10年前に辞めるまで、日光・奈良にさえ行ったことがなかった私が、急に、生き方が急転回した。そして益々、人と旅が、驚き、そして生きるエネルギーの根源であると確信した。
旅は、生命への感謝、神への感謝ももたらしてくれた。
今年も今日の夜からの九州への帰省の途上、初めての壱岐・対馬に立ち寄ろうと思っている。