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November 17, 2014

タローとジロー、中村純二・宗谷南極観測隊員の2006年当時の手記、

「その時、樺太犬は空に向って一斉に吠え始めた。それは、悲しげな悲鳴にも似た甲高い吠え声であった。その声は、50年近くたった今でも、耳にこびりついて離れない。 私達は、基地上空を低空で一周したが、その間中、彼らは上を向いて吠え続けていた。

(1958年2月、南極・昭和基地から最小限の荷物で脱出せねばならなかった第二次南極越冬隊。各犬には2ヶ月分のエサとして1俵20kgのミガキニシンを2俵ずつ、分配して置いて来たと云う。)

1959年1月、第三次南極観測隊の偵察ヘリが、基地周辺に黒い動物が2頭動いていると知らせて来た。早速、隊員が現地に赴き、タロ・ジロの名を呼んだところ、2頭は尻尾をちぎれんばかりに振って飛びついて来た。

氷漬けになっていた樺太犬の堀り起こしを行ったところ、餓死していたのは7頭、他の8頭は、帰すう本能に従って北海道を目指して、あてどなく北へ向い、氷海に消えたものと思われる。ただ、タロとジロの兄弟だけは、生後3ヶ月で宗谷に乗せられて南極に来たため、昭和基地を故郷と信じ、そこに踏みとどまったのではなかろうか。」

昨日、当時の宗谷観測隊員の中村純二さん(92歳、東大名誉教授)の講演を、生田緑地プラネタリウムで初めて聴いた。 中村さんは、当時、インド洋で、観測船・宗谷の甲板から、大流星雨を見られた方で、今年、58年振りで、そのほうおう流星群が再び観測出来る年なので、今年12月2日、西アフリカ・カナリヤ諸島に観測に行かれると云う。

58年振りに見る、満天の星に流星の雨か。 中村純二さんと云う方とお会いできたことに、人生のロマン。

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