大牟田・芸術の街、
最近、安心して徘徊できる街とか、NHKで紹介された大牟田市も、昨日は、まさに芸術家の街でもあることを感じる一日であった。 第5回・ふるさと大牟田会が、大牟田市中尾副市長始め約100名の参加のもと、神田・学士会館で11:30から開催された。
今回、米国で活躍中のアルトサックス奏者の大森明さんの、ソロ演奏"いそしぎ""枯葉"なども聴かせて貰い、Jazz好きの私はしびれた。
最近、10月末に旅した柳川の白秋由来の"すずめの時間"と云う武家屋敷の喫茶店の中のパンフレットで、初めて知った大牟田出身の絵本作家・絵本詩人の内田麟太郎さんが、来られていて、内田さんの講演も聴け、言葉も交わすことが出来た。
映像ジャーナリストの熊谷博子さんは、三池争議を闘った女達の記録などで活躍されているが、福島の被災者達と、三池炭鉱の一酸化炭素中毒被害者達との共通点を、社会的にとらえてまた新たな作品に打ち込まれていた。11月9日は、三池炭鉱・大炭塵爆発の日であったことも、彼女は想い出させてくれた。
港健次郎・映画監督は、三池の映画"ひだるか"など作品があるが、今、大蛇山祭りの映画を準備中とのこと、三池争議は組合が別れて労働者どうしも反目したが、ある炭鉱労働者(山崎のおっちゃん)が、大牟田市内の6匹の大蛇山を一同に遭わせ、市民の一体感を作ろうとした実話である。また、港監督は、在日コリアン舞踏家のぺ・リファさんのドキュメンタリー映画(花のように、あるがままに)も手がけてらっしゃる。
会場には、大牟田出身の大津英敏画伯(日本芸術院会員)も、作家の西村健さんも見えていた。
隣の席で話した女性は、お母さんの里が大分県・戸次郡、九州の戦国史に残る大友家の軍師・戸次'(立花)道雪、その補佐役・高橋紹運の縁者・末裔の方であった。高橋紹運は、1586年、2万の島津軍を岩屋城で僅か763名の手勢で、14日間を持たせ、玉砕した武将で、秀吉をして、戦国の花と称えさせた人物。この高橋紹運の子供が、立花家の養子となり、後の柳川藩の名君・立花宗茂となったと歴史に記録されている。
昨日も、思いがけず、故郷の会で、ドップリと、文化・芸術・歴史に浸ることができたことに驚いた日であった。