イスラム国に殺害された米国人活動家の両親の凄さ、
シリアで拉致され、イスラム国に殺害された米国人援助活動家ピーター・カッシグさん(26才)のビデオが11月16日公開された。その翌日、両親が記者会見で述べた許しの言葉に、私は驚愕した。
カッシグさんは、イラク戦争に従軍した元米兵で、その後、民間の援助団体を立ち上げ、約150人のスタッフを組織してシリアで医療・食料・生活面での人道支援活動を行っていたと云う。
教会前で会見した父親・エドさんは、「私達家族に、悼み、涙を流し、癒されて行く時間とプライバシーをください」と語った。
母親のポーラさんは、「息子は、暗闇に打ちのめされるよりも、善良さを、自分自身を、他人を信じることを選びました。一人の人間が、違いを生み出すことも出来るのです」と、述べた。
また、「私達の心は、たたきのめされましたが、傷は、いづれ癒えるでしょう。世界は、破壊されましたが、いつか修復されるでしょう」と。
こんな言葉が、息子の死に際して出てくる方の崇高さに圧倒され、目が眩む程だった。