ひばりの詩、
昨日、出勤前に、秋雨の朝、大森明さんのアルトサックスのCDを聴きながら、内田麟太郎さんの詩を読むひとときを持った。
"ひばりに"と云う題の詩。ちょっとした詩との出会い。
「僕には言葉が無い。 君にかける言葉が無い。 僕はただ座るしかない。 うつむく君の隣に。
いや、僕は、タンポポになろう。 君の隣に咲く。
いや、タンポポの綿毛になろう。 君が空へ飛ばす。 君の想いの言葉を、届ける郵便屋さんになろう。
そして、飛ばされながら、ひばりに話そう、 うつむいていた君が顔をあげ、僕を空へ吹いたことを。
君の命が自分でこしらえた、小さな風のことを。
隠し切れない歓びに、声を詰まらせながら、ひばりに話そう、小さな小さな風のことを。」