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November 12, 2014

ひばりの詩、

昨日、出勤前に、秋雨の朝、大森明さんのアルトサックスのCDを聴きながら、内田麟太郎さんの詩を読むひとときを持った。

"ひばりに"と云う題の詩。ちょっとした詩との出会い。

「僕には言葉が無い。 君にかける言葉が無い。 僕はただ座るしかない。 うつむく君の隣に。

いや、僕は、タンポポになろう。 君の隣に咲く。

いや、タンポポの綿毛になろう。 君が空へ飛ばす。 君の想いの言葉を、届ける郵便屋さんになろう。

そして、飛ばされながら、ひばりに話そう、 うつむいていた君が顔をあげ、僕を空へ吹いたことを。

君の命が自分でこしらえた、小さな風のことを。

隠し切れない歓びに、声を詰まらせながら、ひばりに話そう、小さな小さな風のことを。」

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