太陽は昇らず、太陽は沈まず、
始まるものは必ず終わる。 生まれたものは必ず死ぬ。 会うものは必ず別れる。 昇った太陽は必ず沈む。
始まりに喜び、終わりに悲しむのが人間の感情。 昇る太陽に希望を見出し、沈む太陽に寂しさを感じる。
さすれば、人生は喜びと悲しみの半々で成り立っていることに気づく。
そして、その悲しみ・苦しみから逃れる為に、考え、修行して行く先に、"太陽は昇りもせず、沈みもせぬ"ことに、安らぎを見出す。
「生ずる喜び・滅する悲しみ」から、「生じてもいない、滅することもない世界の歓び」へ向う。
堂々と思いっきり、喜び悲しみに振りまわされても好い、それが生きている証拠。
そして、一方で、生きてもいない死んでもいない自分の安らぎを感じられれば、人生の達人だと想う。五感六識、執着、煩悩を、波として、大海が見守る。
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