道元禅師・"修証義"の中の懺悔の句、
道元禅師の"修証義"の中に曰く、
"我昔所造諸悪行(がしゃくしょぞう、しょあくごう)、
皆由無始貪瞋痴(かいゆむし、とんじんち)、
従身口意之所生(じゅうしんくい、ししょしょう)、
一切我今皆懺悔(いっさいがこん、かいざんげ)"
意味するところは、
私が、かつて作った所の多くの悪しき心と行為の縁は、皆、初めを知らない程に深い貪りと、怒りと、愚かさによります。 それは、私の体と口と心で作りだしたものです。それら全てを私は今ことごとく懺悔致します。
道元禅師は、自分でも自覚出来ない諸悪業の懺悔を説いている。
何も悪いことをしたことがないと云う思い、私が何を悪いことをしたと云うの?と云う",思いあがり"を戒めている。
人間には全て、貪瞋痴(とんじんち)と云う三毒(貪り・怒り・愚痴)が備わっていることに対して、懺悔できなければ、安らぎは来ないと道元禅師は説いている。
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