朝日に向って飛ぶシーン、
シンガポールからの夜行便は、早朝6時に羽田に着くフライトだった。
27日(土)朝5時過ぎに、高度1万メートルから見る東の空は、薄いみかん色に明けて行く空だった。
水平線の様な、横に広がった白い雲の上に、オレンジ色を徐々に増して行く空に、じっと見惚れていた。
スチューアーデスが、朝日が綺麗ですねと声をかけてくれた。
高度10820メートル、時速983キロ、外気温マイナス1℃、もうそこは伊豆沖だった。
"朝日に向って飛ぶ"、そんな神秘的な、神々しいシーンを、心の映像に刻んだ。
あの時の空は、何か、毎日が、過去とは裁断されていて、新たに始まることを想起させてくれる。
新たに生まれる新鮮な日、徐々に増して行くオレンジ色の空は、そんな気持にさせてくれる。(旅の想い出から)
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