オロッコ族とアイヌ、北海道の旅からの学び
7月末の稚内への旅の時、アイヌの伝説の本を買って読んでみた。 樺太・千島列島・北海道には、アイヌと並んで、大陸に根拠を持つツングース系のオロッコ族(ウイルタ)と云う民族もいて、定住はせず、トナカイと共に移動しながら生活していたと云う。
オロッコ族は、時折、アイヌと交易したり、紛争を起したりして、樺太、千島列島、北海道で暮らしていた。モンゴルのパオみたいなテントで暮らすオロッコ族の人々の写真も残っていた。
アイヌの伝説の小冊子には、知床の近くのオロッコ族と、アイヌが戦った時の逸話も載っていた。闘いは、オロッコ族が劣勢、アイヌに負けていた。
北方領土の国後島(クナシリ)は、アイヌ語でクナシル(黒い島、または草の島)の意味で、日本語もロシア語も、それに従っている。
1789年、クナシリ・メナシの戦いと云うアイヌの、和人に対する反乱もあった。
北方領土は、本来、日本の領土と云って、日本とロシアが紛争を起す前に、アイヌやオロッコ族が暮らしていたことを知った。 人間以外では、ずーっと、長く住んでるのは、ヒグマ。
歴史を振り返れば、先住民を忘れて、後から来た者どうしが争っていることが、憐れで、人間の業(ごう)を想った。
また、週末から今度は、初めて道東(根室・釧路・知床など)への旅をする。先住民が見ていた頃の北の光景を想いながら。
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