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July 30, 2014

都心に、"蝉の補導係り"登場、

昨日の朝、通勤途上、都心の会社そばの街路樹で、沢山ミンミン蝉が鳴いていて、低い位置にも、人間を警戒せずに鳴く一匹の蝉を発見。

私は、素早く、蝉の後ろに回りこんで、サッと手の平でキャッチ。 ほんの一瞬の出来事。蝉は、パニックになり、けたたましく鳴く。 私は、大勢の通行人の前で、蝉に騒がれ、たまらず、即、解放。 蝉は、一目散に高く飛び去った。

ほんの一瞬の出来事なのに、何か自分が野生に返ったようで、可笑しかった。数年前、オフィスに、蝉を手に持って、会社に出たら、アラブ人が、恐がって、早く逃がしてくれと懇願された。

毎シーズン、私は、何回か、蝉を手で捕まえる。 我ながら、何にもならないことだが、捕まえたくなる。 それでも、暫くして逃がす。 蝉を捕まえて、蝉に、"そんなところで人間をナメテ鳴いてると危ないぞ"と、諭して逃がしてやる。

子供時代は、籠に入れて暫く飼って、眺めて喜んでいたが、大人になってからは、すぐ逃がしてやるようになった。云わば、不用心な蝉の補導員みたいなものである。 本能って、全く可笑しい。

私の母も、子供時代、変な息子だと思っていたことだろう。昨日の蝉の感触が手の平に残って、自慢げに想い出す。私は、故郷で子供時代"蝉捕り名人"と呼ばれていた。


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