北国の旅の想い出、 映画・"北のカナリア"のロケ地
先週金曜日の昼、稚内空港へ降りる時の草原と海は、人影もなく、北の果てに来たのだなーと感じた。 空港ロビー出口では、ロシア民謡のメロデイーを奏でる美しいロシア人女性の楽団の歓迎、それは稚内からサハリンへのフェリーの旅の宣伝であった。
JR稚内駅そばにあるフェリー乗り場から利尻島へ向う時、対岸の桟橋には、夏場だけのサハリンへのフェリーが停泊していた。(サハリンまで43キロ、5・5時間の旅、72時間以内ならビザ無し渡航も可能とのこと)
利尻島で、旅館(田中屋さん)に着くと、部屋の冷蔵庫には、メロンが冷えていた。旅館でサービスのメロン。初めての体験。 旅館の前には、自転車が何台も置いてあり、自由にサイクリングも楽しめた。夜21時には、希望者を連れて、星を見るスポット案内のサービスがあり、姫沼のそばに連れて行って貰った。漆黒の闇の中で見る夜空、モヤもかかってはいたが、神秘的な壮大な夜空を眺めた。
昆布漁師さんの昆布干し場のそばには、竿に紐が張られて、布がたなびいていたが、それはカモメ除けと聞いた。海の中の大きな囲いには、見学者に見せる為に、ゴマアザラシが泳いでいた。
昔、利尻・礼文のアイヌとか天塩のアイヌとか、地域のアイヌで勢力争いをしていた頃の逸話も聴いた。利尻とはアイヌ語で高い山の意味で、リ=高い、イシリ=山と教えて貰った。 1721mの利尻富士は、アルプスのようにも見え、銘菓"白い恋人達"の包装紙のモデルになった山でもあった。
1800年の初め頃、ロシア船を打ち払う為、会津藩士が、稚内・利尻・礼文島に派遣され、防備に当たっていた歴史も知った。当地で寒さの為、亡くなった会津藩士の墓もあり、今でも、会津の方々の墓参りがあるのだと云う。
私は、沢山の驚きに包まれて、知らない世界が一杯あることが、嬉しく想えた。私が訪れた場所の多くは、映画"北のカナリア"のロケ地になった場所と云う。映画も是非、見てみたいと想う。
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