揺らぎて風流、鎌倉2014年夏、円覚寺夏季講座、
昨日から、恒例の鎌倉円覚寺夏季講座が始まった。朝、7時前から横浜の家を出発、毎年見慣れた、円覚寺の方丈の庭を見ながら、午前中、法話を聴いた。
横田老師の法話では、「ハイ」と云う素直な返事は、自我を捨てる響きがあるとの見方に、共感した。
仲野好重(よしえ)さん、人間塾塾長の話は、彼女自身が何度もフィリピンのスラム街に寝泊まりした体験に、驚いた。貧しい人々が、豊かな日本から来た客人に、精一杯のもてなしをしてくれる心に打たれたと云う。
芥川賞作家の玄侑宗久氏は、"風流"について語った。 人生は全て、想定どおりにはならない、必ず人は揺らぐもの、その揺らぎ方が個性があり、"風流"と云う味わいなのだと彼は説いた。
何かにつまずいて転んだとしたら、その時にも、自ら"風流だな"と呟けば、転んだ痛みも和らぐとの話に笑った。
全ての揺らぎが夫々の"風流"、風流が集まって、"風格"を造ると云う。
朝、早く起きて、鎌倉へ行く自分も"風流"、想い通りにならぬことも確かに"風流"、盆栽の見事な枝振りのようでもある。 今日は円覚寺講座の後は、江ノ島の海を、風流に味わおうと想う。
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