別人のように優しくなっていたお父さん、
昨日、朝、通勤途上、道で、優しいお父さんの声が、「ゆうな」、「ゆうな」 と、そばでしゃがみ込んで、寄り道しているちっちゃな女の子に呼びかけている声がした。
女の子は、道端の小さな花を触ったり、拾った石ころの匂いを嗅いだり、まるで子犬の様に、自由に、お父さんのそばで、遊びながら駅方面に歩いていた。
お父さんの顔を見ると、先日(6月2日)、パニックで泣きじゃくる女の子を、恐い顔で叱りつけていたお父さんだった。
私は、その女の子の、痙攣するような余りの泣き方の激しさに、たまらず、お父さんに近づいて、もう、何も云わず、抱きしめてやってくださいと、通行人なのに、アドバイスをした、そのお父さんだった。
昨日は、あの優しい、「ゆうな」、「ゆうな」、「早く来なさい」 と、優しく呼びかける声は、仲のいい、親子そのものの安らぎの光景だった。
その親子は、私には、気づかなかったが、私は、胸がジーンと熱くなった。
何にも増して、私の心は、清々しく、和んだ出来事だった。
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