ネルソン・マンデラと云う"菩薩"、 キラキラと輝いて、
"ネルソン・マンデラ、自由への長い道"と云う映画を見た人からの感想を聴き、また、マンデラ(1918年~2013年)の凄さに圧倒された。
南アフリカの人種隔離政策に反抗する運動で、1964年から終身刑で、ケープタウン沖合いの孤島の刑務所で、石炭採掘など重労働をさせられていたマンデラ受刑者は言ったと云う。「獄中で白人警官が時折、善意のかけらを見せることがありました。実を云うと、自分達は、そうした善意の一瞬の輝きに励まされ、その後の苦しみに耐えられたのです。」
1990年釈放、1994年、全人種参加の選挙で、第8代大統領に就任、南アで黒人初の大統領となった。
「人は、他人のために行動を起こした時にこそ、本当の人間になれる」と彼は云っている。
マンデラは、復讐はしないと云いきった。「 人は、憎むことを覚える。 ならば、愛することを、学べるはずだ。 その方が、人の心には、ずっと自然だから。」
彼は、大統領になって2年後、政界から引退した。彼は、同一人物が、続けてトップにいることの弊害を、一番よく認識していた。
彼を描いた映画にも、彼も欠点だらけの人間であった過去を、彼はわざと描かせようとし、そうさせていると云う。彼は、賞賛一辺倒の人間で描かれて、人生を終えたくはなかったと云う。
私は、"菩薩"とは、この様な人のことだと直感し、合掌したくなった。
(2014年6月3日の記)
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