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May 09, 2014

"父母恩重経"、母の日、父の日が近づいて、

5月11日は母の日、6月15日は父の日。昨日、手にした「大法輪6月号」に"父母恩重経"が紹介してあった。

吉川英治の宮本武蔵の中に、旅の老婆が詠む"父母恩重経"に、無法者達までもが涙して聴いたと云う。

一には、懐胎守護の恩。
二には、臨産受苦の恩。
三には、生子忘憂の恩。(今までの数々の苦しみすら、出産とともに忘れる)

四には、乳哺養育の恩。
五には、廻乾就湿の恩。(布団を濡らしても、濡れたところに寝てくれた)
六には、洗灌不浄の恩。(汚れたものも、喜んで洗ってくれた)

七には、嚥苦吐甘の恩。(美味しいものを食べさせてくれた)
八には、為造悪業の恩。(育てる為には、悪業でさえも厭わなかった)
九には、遠行憶念の恩。(生涯、遠くからでも子供を見守り、祈り続けてくれた)

十には、究竟憐みんの恩。(死して尚、子供を守護してくれる)

老婆の唱える"父母恩重経"に、あらくれ者達までもが号泣したと云う。

無限、永遠の世界の拡がりを垣間見る。

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