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May 29, 2014

安寿と厨子王ゆかりの地、佐渡,

東京に住んでいると聞いていた、従弟(私の父の妹の長男)と、ちっちゃな子供時代以来会っていなく、最近、会いたくなって葉書を出したら、田舎暮らしに憧れて、新潟・佐渡に転居してしまったとのメールが届いた。

佐渡の両津港から車で1時間くらいかかる場所、松ヶ崎と云う場所らしい。

もう、なかなか会えないことになったかなと思って、小田原の妹にも知らせたら、いつか佐渡に行く理由が出来て好かったと云った。 妹の亡くなった主人が、和太鼓が好きで、佐渡で行われた和太鼓の大会に行ったことがあり、妹も行ってみたいと云う。

私が、前の会社を辞めたのは、一人佐渡を訪れ、佐渡の、余りにも美しい自然を見て、生き方を変えたくなったからだった。

森鴎外の名作・"山椒大夫"は、安寿と厨子王と、母との引き裂かれた悲劇の物語。子供時代、泣きながら、母から聴いていた物語。直江津の港から、人買いに騙されて、親子バラバラに売られて行った時、母が行った場所が佐渡だった。

何十年も経て、佐渡の農村で、年老いて目も患った老婆が、ゴザの上に広げたもみ殻に近づく雀を追いながら、「安寿かわいやホーヤレホー、厨子王かわいやホーヤレホー」、「と云う歌を歌っていた時、通りかかった、立派な武者が、泣き崩れた。

成人した厨子王が、母との再会を果たした場所、そこが佐渡。

私も、佐渡の農村で、 感動的に従弟と会うことになるかも知れない。安寿と厨子王の物語の光景のように。

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