自立とは、依存の分散化とも云える、
先日、新宿・哲学カフェで、参加者の人から、障害者の方で小児科医師をされてる人の手記のコピーを頂いた。
そこには、新鮮な気づきの言葉が記されていた。
子供の頃から、障害があり、いつも、親に世話して貰って、子供ながら、いつか親が死んだら、自分はどうなるのだろうと、大きな不安を感じたと云う。
障害者は、特定の誰かに世話して貰うので、いつも誰かに依存して生きている弱さがあるが、実は、誰しも、誰かに依存して生きていることにも気づいたとのこと。 健常者は、多くの人と関わり、依存を広げることで、特定の人への依存を減らし、そのように多角的な依存をした人を、自立と云うのではないかと書いてあった。
人は、縁に於いて生きている。 色々な人との多彩な縁を、感じることの出来る人は、多くの人との縁に支えられて、生きていることに気づいている。 たとえ、一人で住んでいても、世間や他人から隔絶された孤独や、孤立した人生ではない。
縁は、大きな蜘蛛の巣に似て、一カ所が揺れれば、全体が揺れる。
縁を感じる力は、色んな人に支えられてることに気づいた力強い生き方、それは、"自立"した生き方とも云える。
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